ディープラーニングの学習プロセスでは、大量のデータを用いてモデルのパラメータを更新していきます。「誤差逆伝搬法とは?勾配計算による学習の仕組み」 で説明したように、誤差をフィードバックしながらモデルを改善していくわけですが、実際のデータ量は非常に膨大です。
例えば、256×256 ピクセルの画像分類を行う場合、訓練データは通常数万枚以上 になります。この全データを一度に処理するのは、メモリ使用量や計算負荷の面で現実的ではありません。
この問題を解決するのが、ミニバッチ (mini-batch) という手法です。本記事では、ミニバッチとは何か、そのメリット、さらにエポック(epoch)との関係について解説します。
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学習全体のフロー(出典:筆者作成)